気づいた時には・・・現場での悲しい出来事 3

そろそろ帰ろうかというタイミングでやってきた業者。

週明けの搬入材料を確定するために、現場のストックを確認したいとのこと。

「ああいいですよ、怪我しないように注意してくださいね。」と声をかけるおいどん。

「絶妙のタイミングでやってきましたね。」

「もう五分遅かったら、帰ってましたよね・・・。」と後輩のマッちゃん。

「そんなに時間はかからんじゃろうけー、待っとこうか・・・。」とおいどん。

もう帰り支度してるので、今さら仕事をするつもりもない二人。

おいどんはパソコン、マッちゃんは携帯電話を眺めて時間つぶし。

 

「結構時間たったで、もう30分もたっとるど。」

「マッちゃん。悪いけど業者が何してるか見てきてくれる。」

しばらくして、マッちゃんが階段を上がる音。

「業者。勝手に帰ってます。」

「なーにー。」(やられちまったな。 クールポコ風に。)

「来た時だけ挨拶して、帰るときはなしかい!」

「悲しいな、マッちゃん。」とがっくりしたおいどん。

時々こんなことする業者もいるのです・・・。

 

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おいどんたちの存在とは何か・・。

ふと考えてしまう

たたかう現場監督

 

 

気づいてる? 今 そこにある幸せに。

何せ、子供のころの記憶なので、どこで見聞きしたかも記憶がないのです。

月がなければ、夜は真っ暗だけど、月があるおかげでほんのり明るい。

まことにお月さまはありがたいものだと人々は考えた。

太陽は明るいけれど、明るいときに出ているので、ありがたさを人々は感じていない。

このような内容のお話を、なぜだかいまだに覚えているのです。

何気ない、いつも普通だと思っていることが、普通じゃないありがたいことなんだということには、なかなか気づかないものです。

子供のころは何も考えることなく、家に帰ればあったかいお風呂に入り、家族で一緒に食事をいただく・・・。

太陽がいつも輝いているように、こんなことはいつものことで、この普通が終わってしまうなんてことすら思考の外。

この何気ない普通を支えるために、両親が頑張って働いてくれていることなど気にも留めずに・・・。

何の不安も感じることなく、能天気に少年時代を過ごさせてもらった おいどん。

いまさらながら、両親には感謝です。

自身、年齢を重ねるごとに、家族としていられるこの幸せが、いつまでも続けばいいななんてことがしばしば。

今あるこの普通は、普通じゃないことに気づき、とても貴重でありがたいことなのだと、しみじみ思うようになった、今日この頃です。

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さらなる悟りを開く

たたかう現場監督こと

仏のツカさんでした。

 

 

気づいた時には・・・現場での悲しい出来事2

それはマサミンが、会社に入って2年目の出来事だった。(25年前のお話です。)

地域の集会所新築の現場を、社員3人で管理していました。

現場所長はドヤガミ所長。

いかつい顔でガタイもいいうえに、かなり強引な性格なため、マサミンもその先輩のシゲゾー君も逆らうことはできません。

(二人はこの現場では、ドヤガミ所長のしもべのようなものだったらしい。)

いつかの土曜日の帰り際に

「明日、現場で車洗うんで、お前らも来いよ。」

「みんなで洗った方が楽しいよのー。」

「じゃ、明日九時集合!」と嬉しそうに帰っていくドヤガミ所長。

『明日の日曜日は、朝から釣りに行こうと思っていたのに。』マサミン心の叫びです。

「はい。」と返事をするシゲゾー君とマサミン 返事に元気がありません。

いつもこのような感じで、Noなんて言えないのです。

 

しもべのような二人にさらに悲しい出来事が・・・。

その日も土曜日の夕方でした。

市から建物の工事の管理を委託された設計事務所の担当者から、ドヤガミ所長に電話が入りました。

「打ち合わせですか・・・。」

「16時半くらいならばうかがえますよ。」と所長。

『今日は土曜日、このままドヤガミさんが帰ってくれれば、今日は早く帰れるかも・・・。』なんて考えがマサミンの脳裏に浮かびました・・。

「お前ら、打ち合わせに行ってくるんで、俺が帰るまで待っとけよ!」

『ガーン。待っとかなきゃいけんのんかい!』しもべ二人の心中です。

「せっかく早く帰れると思ったのに・・・。」小さな声で、マサミンぽつり。

「しょうがない待つしかないよ。」あきらめ顔のシゲゾー君。

 

業者もとっくに帰って、すでに時間は19時半。

「打ち合わせ、長過ぎん? シゲゾーさん。」

「そうじゃのー、もうちょっと待とうや・・・。」

 

「もう20時になったよ、シゲゾーさん。」

「わかった、電話してみよう。」

 

プルプルプル 呼び出し中です。

「まだ打ち合わせ中ですか?」

「お前ら、まだ現場におるんか? 今 居酒屋じゃ。」

「何やっとるんや? 早う帰れよ。」

「ガチャ。」電話は一方的に切られてしまいました。

 

「何やっとるんや 帰れよ。だってさ・・・。」さみしそうなシゲゾー君の声。

 

「悲しすぎるね。シゲゾーさん。」

二人はさみしそうにトポトポ歩き、現場を後にしましたとさ・・・。

 

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悲しいことも

時が笑い話に変えてくれると信じる

たたかう現場監督

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子供のころ 夢みた未来

子供のころ絵本で見た未来は・・・

ロボットなどの機械が、人間のために働いてくれていて、人間は労働から解放され、すべての人が満たされた生活を送っているような感じだった。

それからすでに半世紀・・・。

時がたっていくにつれ、その感覚と現状の乖離が徐々に大きくなっているようです。

会社は固定給もいらず、文句も言わず、休むこともなく、しかもミスもなく働く機械を、効率化の名のもとに次々導入。

文句は言うし、おまけにミスはするくせに、いっちょ前に休暇はとる使用人。

機械に追い詰められ不要となった労働者は、効率化の名のもとに解雇される。

機械化によって得られた利益は、会社を存続させ成長させていくための原資となり、みんなが幸せになるために使われることはない。

進化したAIに取って代わられるような職種は今後も増えてきそうです。

経営者サイドに回れなかったものは、機械化できない仕事に就くか、機械の補足的な仕事をするようになるのでしょうね・・・。

主役は機械なの?

何ともやるせない未来が、おいどんの脳裏に浮かぶのだが、単なるおいどんの妄想であってほしいと願う、今日この頃なのです。

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電動ピックを片手に斫り(はつり)作業

鼻の穴の周りを真っ白にして

「こんな仕事は機械にはできんじゃろう。」と豪語する

たたかう現場監督

 

 

嫁さんと鎌倉大仏

幼かったころの嫁さんの記憶の中に、TVで見た青空と新緑の木々をバックに鎮座する、大仏様のお姿が鮮明に記憶されたのは遠い昔のこと。

嫁さんは、中学校の修学旅行で京都・奈良方面に行くことになったとき、ようやく大仏様に会えるとわくわくしていたそうです。

到着してみると、大仏様は屋根の下。

「これは、私の会いたかった大仏様じゃない。」とポツリ。

友達に聞くと、彼女の記憶にある大仏様は、鎌倉の大仏様でした。

それから数十年。

連休を取り、川崎市に住む長男のもとを訪れ、三人で鎌倉に行くことができました。

神社やお寺の御朱印を集めている彼女は、待ち遠しくてたまらないのでした。

翌日早朝から、川崎大師を訪れ、歩き回る。(お供のこっちは朝からよれよれです。)

四つの御朱印をゲットすると、十時近くになっていました。

いよいよ本日の目的地 鎌倉に出発です。

鎌倉に到着すると、まずは鶴岡八幡宮に向かいます。

参道の賑わいを楽しみながら、あふれんばかりの人の中を進んでいく三人。

(昔、おいどんはここでおみくじを引き 凶が出てしまったのだ。)

お参りして御朱印をいただき、次は銭洗弁財天宇賀福神社に向かいます。

(当然、金運アップのお願いです。)

普段以上に歩いたため、休息を兼ねて食事をとり、ついに大仏様とのご対面です。

(入場料を支払うが、入場券のチェックはなかったよ。外部からは大仏様が見れないように塀がめぐらされている気がした。)

「あっ、大仏様だ!」

「ようやく会えたよ。夢がかなった!」とはしゃぐ嫁さん。

写真も撮りまくりです。

こんなに喜んでくれると『良かったね。』と心の中でつぶやき、ちょっぴりうれしくなる おいどんなのだ。

大仏様の中には入れなかったけど、とっても良い一日を過ごすことができました。

夕食も中華街で、普段食べられないようなものもいただき、今日の日が、嫁さんと長男坊の記憶に残ってくれると嬉しいなと、しみじみ思うおいどんなのです。

 

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宿に帰って、携帯電話を見ると

約三万歩。

ちょっとびっくりした

たたかう現場監督

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

終身雇用制度は悪か?

高度成長期には我々の生活を支え、日本経済を発展させてきたこのシステムが壊れようとしている。

日本経済が停滞しているこの三十年の間にも、年功序列で給料を上げ続けてため、歪が出てきたのだ。

右肩上がりの景気だったころならともかく、誰がやっても効率が変わらない仕事の担い手に、年功だけで給料上げていけば、会社が立ち行かなくなるのはおいどんでも理解できます。

特に生産性のない、ルーティンワークに近いものは昇給に限度を設けるか、昇給率を下げる。

給料は少ないが、休日出勤や残業をなくし、自由な時間を確保できるようにしてあげるなどすれば、多様化してきたライフスタイルに沿うことができるかも・・・。

仕事で付加価値を生む人と、生まない人の差はつけるべきですね。

その評価基準のつけ方は難しいのでしょうが・・・。

給料を上げすぎたのか、給料の割に働かない人が増えたせいなのかはわかりませんが、あのトヨタだって、終身雇用を維持するのは難しいというような状態です。

猫も杓子も同じように給料上げてりゃ、固定費が増大して会社自身の首を絞めることになります。

また会社によっては、妙に役職の付いた人が多いなんてことになっていないのだろうか?

まるでお役所みたいに、肩書ついた人がやたらといるように・・・。

(お情けでの役職は不要です。)

生き方も多様化し、昔のように皆が出世を願い、せめて課長か部長くらいにはなんて人は、少なくなったように思います。

数少ないが役職に行いた優秀な人には、あんなに給料をもらえるんだというくらいにしなければ、夢がありません。

役職につかない人とついた人の給料の差が少なすぎて、役職のポストに魅力がなくなっています。

いろいろ問題はあるのでしょうが、日本人にはこの制度が、文化的なことを考えると、成果主義より向いていると思うのです。

おいどんみたいな小市民は、会社がつぶれたりしない限り、あと何十年務めることができるんだと言う安心を与えてくれる終身雇用制度。

自分の人生を会社の歴史や成長と重ね合わせることができるこの制度を、簡単に捨て去ってよいのかと ふと考える おいどんです。

 

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一度立ち止まって考えることは必要ですが、

立ち止まったままの

たたかう現場監督

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひとり言葉遊び

先日ラジオで、九九のお話をされていました。

三の段の、四三(シサン)、五三(ゴサン)の音が耳に残り、三の段で何か言葉遊びができないか考えていました。(仕事そっちのけで・・・)

とりあえずの作品です。

七蔵(七三:シチゾウ)さんの兄さん(二三)が、父さん(十三)の資産(四三)を、奥さん(お九三)と一散(一三)に運用。誤算(五三)で無産(六三)になり、やーさん(八三)きて散々(三三)に。

かなり無理やりの作品ですが・・・。

ちょっとした頭の体操です。(仕事中にやる必要はありませんので。)

以前書いた、ゴネシエーター:交渉時にゴネちゃう人のこと。(本当はネゴシエーター交渉人です。)

ゼニ(銭)トルマン:紳士とは程遠い、金の亡者のこと。(本当は当然 ジェントルマン)

チャラクター:チャラい、個性的な人のこと。

他に、おいどんの次男坊が幼稚園の時に言ってた言葉が二つ。

勝手に意味を付けてみました。

・でんでん:全然の十倍は打ち消す力が強い言葉かな?、でんでんダメのような使い方をする。(時々会社での会話で使用されています。)

・デロ:ゼロの進化系。単なるゼロではなくブラックホールのように光すら飲み込む暗黒の無。

また、英語系の言葉遊びで、

いつかはクラウン(CLOWN)。本当はCROWNです。(懐かしいですな・・・。)

CLOWNは道化者や馬鹿者の意味があります。

Wonder  Womanも一文字違えば、Wander  Woman さまよう 女性になっちゃうし、

brother(兄弟)も「r」がなければ、botherとなり、面倒、厄介な(人)になる。

 

多少の暇つぶしにはなりそうでしょうかね?

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仕事中

ふと、このようなことが浮かんできて

仕事が手につかない

たたかう現場監督