大洲にて 10月9日 2022
幾度となく宇和島方面の親父の実家に里帰りしたが、いつもとんぼ返りだった。
そんなことから今回はどこかで一泊、ゆっくりしてみようということで、大洲に宿をとりました。
大洲城のほか古い町並みも残り、心安らぐ良いところです。
朝食を済ませ少しゆっくりしてから、宿の近くの臥龍山荘にいざ出発。
山荘には臥龍院・知止庵・不老庵があります。
建物だけでなく、灯篭や敷石の配置に風情を感じます。
欄間の透かし彫り、金工細工の見事さ。
日本独特の木の文化と言うべき、遊び心のある、引き込まれるような巧みな銘木の使い方。
細部にまで贅を尽くした数寄屋造りの傑作です。
おいどんが一番興味があるのは、不老庵です。
すぐ下を流れる肱川(ひじかわ)の臥龍淵にせり出すように建てられています。
紅葉の時期ならば素晴らしい風景が見られるに違いありません。
必見ですね。
さて、我流山荘から宿に帰る途中の事。
細い路地で何やらおじいさんが商いをやっている・・・。
何かの葉(教えていただいたのですが、忘れてしまいました。)で作ったキリギリスがあまりにも見事すぎです。
つい一つ買ってしまいました。
一つ200円です。
おじいさんと話していると、気を良くされたのか、創作されたトンボとミカンまでいただきました。
(ありがたいことです。おじいさんが健康でありますように・・・。)
チェックアウトを済ませ、次に向かったのが、少彦名神社です。
グーグルマップで見た広い駐車場は無く、鳥居の横のスペースに駐車して、目的の参籠殿へ・・・。
この建物は世界危機遺産に登録されており、急峻な崖に懸け造り(清水寺のような)で建てられています。
建てられたのは比較的新しいのですが、建物の劣化は進んでおり、有志の方によって何とか維持されています。
(有志の方の活動にも限界があり、崩壊の危機に直面しています。)
祭りの準備中だった人に声をかけると、親切に参籠殿へのわき道を教えてくださいました。
坂を上ると、いきなり宙に浮く参籠殿。
なぜにこんな場所にに、このような建物が・・・ビックリです。
土台などの損傷は、これで大丈夫なのかな? と思わせるものがありましたね。
嫁さんはここで御朱印をいただき満足げな様子。
参籠殿からさらに上にある拝殿でお参りをしました。
二人ともここが本殿だと思い、帰ってしまったのが残念と言えば残念。
本殿は山の中にあり、それなりの準備が必要とのことです。
by
建築はそこに行って
その空間を体で感じないとだめだと
したり顔で言う
たたかう現場監督