鮎の思い出 鮎はどこに・・
今は入院している (2020年11月時点) じいちゃん(おいどんの親父)ですが、十数年前までは、川に近いところに住んでいたため、よく鮎を捕まえに行っていました。
引越ししてからも、嫁さんの軽自動車を借りて出撃。
そんなある日のお話です。
嫁さんの軽自動車ではあるものの、後部の荷物置き場は、じいちゃんの釣り道具セットでいっぱいです。
転がしという方法(釣り糸の先端に重りをつけ、枝のように鮎をひっかける針を数本つけけて、川の流れに直角に引っ張る。)で鮎をひっかけ、捕まえるらしい。
年を取って足の関節が痛くなるので、長時間はできないのですが、それなりに捕ってききます。
とった鮎は塩焼きですね。
これが本当にうまい。
すぐに食べない鮎は、冷凍するか、知り合いにおすそ分けです。
足が悪いとはいえ、まだ鮎かけに行ってた時、ふと、おいどんも鮎かけしてみようかと思い、
「今年は鮎かけ、一緒に行ってみようか。」と親父に話したことがありました。
ただその年は、子供のことや仕事のことで、一緒に行く機会を作れませんでした。
ここ数年前から足がさらに悪くなり、家の中でも車いすを使用するようになり、ついに入院。
鮎かけにも いけなくなってしまいました。
車の荷物置き場の片づけをしていた時、古い鮎かけの鑑札が出てきました。
それは親父が おいどんと一緒に鮎かけをしようと思い、購入してくれていたものでした。
「なんで、あの時一緒に行ってやらんかったんかね・・・おれは。」
ぽつりと後悔の言葉。でも、あの時には戻れません。
今年は鮎かけやってみようと決めました。
せめてとってきた鮎を一緒に食べてみたいのです。
PS
じいちゃんのとってきた鮎が、嫁さんの軽自動車の中で逃げ出し、手の届かないところに、入ってしまうという事件がありました。
その後、腐敗した臭いがプンプン。
運転するときは、あまりの臭さに窓全開。
暑いとか寒いとか言ってる場合じゃないのです。
「こんなに臭いんじゃ、私 もう乗れん!」と嫁さんもプンプン。
手の施しようがないので、神頼みならぬ、微生物だのみ。
「早く、分解して、臭くないようにしてください。お願いします。」
という、おいどんの願いもむなしく、臭いは半年以上消えませんでした。
by
いつも最後は自分以外の力に頼ってしまう
たたかう現場監督