親の介護 1

とうとう、親父が介護療養型病院の施設のお世話になることが決まりました。

もともと、ひざの関節の調子が良くなかったのです。

十数年前 七十代半ばで新居に引越しした時には、運動を兼ね愛犬パピちゃん・ポーちゃんの散歩に、朝夕出かけることがまだできていました。

数年後には、五十メートル程度歩くと休憩が必要になり、2年前に転んで足の骨を折って入院。

約二か月入院している間に、筋肉の量が目に見えて少なくなり、退院後は歩行器の使用なしには、歩けなくなってしまいました。

約一年半位前には、歩行器から車いす生活に・・・。

自宅を設計する時に、お袋がリュウマチでほぼ寝たきりに近い状態だったので、寝室から階段前のスペースを介して、トイレ、脱衣室へと短い距離で移動できるような間取りとし、手すりも浴室やトイレに設置しています。(お袋は新居完成前に死去。)

そのせいか、車いすでも まだ一人でトイレに行くことができ、お風呂はおいどんが補助して、何とか入ることができていました。

まだこの生活を続けていけると思っていたのですが、一年前から車いすでトイレまでの移動も難しくなったので、介護ベッドの横にポータブルトイレを設置しました。

(立ち上がる足の力がなくなってきたのです。リースしたポータブルトイレに脱臭機能があるとはいえ、やはり臭いや排泄物の処理をすることは大変なことです。)

何とか家族と一緒に生活させてあげたかったのですが、9か月前に肺炎を患い入院したことで、さらに筋力がなくなりポータブルトイレへの移動さえできなくなりました。

せめてトイレだけでも自分ですることができれば、家に連れて帰り、一緒に生活できると思っていたのですが・・・。

二人きりになった病室で、ベッドからポータブルトイレに介助して移動できるかを試みました。

足の力も腕の力も入らず、崩れ落ちそうなオヤジを支えたとき、

「わしはもう家には帰れんのー。」と言った、悲しそうなオヤジの言葉がまだ耳に残っています。

 

PS

おいどんが働き、嫁さんにオヤジの介護をしてもらう事は、義理の父+異性 ということもあって、難しいと思っています。

嫁さんが「私が自宅で介護するよ。」と言ってくれましたが、介護療養型病院の施設に親父を入所させることにしました。

親の介護問題は、どの家庭でもいずれ起こりうることなので、早いうちに親の保険加入状況及び内容、年金受給額の確認をし、介護保険に入ったり、貯蓄しておくことが必要です。

おいどんの親父の場合、国民年金のみの受給でした。

同居した時に保険を確認し、保険の内容を変更したのですが、年齢が高いため保険料も当然高くなり、入所に使える年金はさらに少なくなってしまいました。

自分の子供のことを考えると、年金システムがいつまでもつものかわかりませんが、おいどんと嫁さんが、厚生年金をもらえるようしておかなくてはと言う思いと、介護保険に加入して子供の負担を軽減できるようにしなくてはと しみじみ思いました。

 

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足腰の筋力を維持しておくことは

大切なことだと、急に運動を始める、

たたかう現場監督