香木
先日、龍涎香のことを書きましたが、それに続く香り関係のお話です。
今回は香木。
その発する香りをめでるため、薄く削った物を熱します。(白檀は常温でも芳香)
香を焚き染める・衣香など、最近聞かなくなった言葉が頭に浮かんできます。
昔の貴族の人などは、そのかぐわしい香りを移した衣服をまとっていたのですね。
なんと雅なことでしょう。
白檀はサンダルウッドとも呼ばれ、数珠や扇子の骨などで使われることもあります。
(そういえば、親戚のおばさんがこの扇子を持っていた記憶があるど。)
半寄生植物で栽培は難しく、今後入手が困難な状況になりそうです。
沈香は熱帯アジア原産のジンチョウゲ科ジンコウ属の常緑樹で、長い年月をかけ傷などの負荷がかかった部分に分泌された樹脂が生成されたもの。
東大寺正倉院には、長さ150cmを超える,【黄熟香】(おうじゅくこう)別名「蘭奢待】がお宝とされている。
(【蘭奢待】の文字には東・大・寺の文字が隠されている。)
この香木は時の権力者たちにより切り取られていることは有名です。
織田信長もこれを切り取っています。(付箋により切り取った場所がわかるそうです。)
香りをめでる香文化は、室町時代に香道へと発展して、現代まで続いています。
香木はお線香の材料としても使用されているため、少し値段が張りますが普段使いとは違う良いものを手に入れると、香りが全然違いますよ。
一度は体験してみる価値があると思うのは おいどんだけなのかな?
by
良い香りは
おじさんのニオイも消してくれると信じる
たたかう現場監督