カメラ  愛機Nikon F-3  回想

高校生の修学旅行前、友人の間でカメラの話題になったことがきっかけで、カメラに興味がわきました。

早速、駅前のカメラ屋さんに行き、話を聞いてみると、

ペンタックスのMEスーパーがおすすめだよ。」とお店のおじさん。

高級機にしか付いてない、2000分の1秒のシャッタースピードがついてた、初級者向けの良いカメラでした。

その時は、よくわからないので、ありったけの一眼レフカメラのカタログをもらって帰った記憶があります。

おすすめと言われたカメラも、ボディ(レンズ別)だけで55000円程度。

レンズも別に買うことなど考えると、高校生のおいどんには高すぎました。

その当時あこがれたのは、キャノンのA-1ですね。

かっこいいCMも流れてましたし・・・

 

カタログを見ていると、いろいろ勉強になるのです。

シャッターにも縦走り・横走り、AEロック、露出優先、シャッター速度優先等々、の用語の意味が分かってきます。

 

大学に通うようになり、食費を切り詰めたり、アルバイトをしながらお金をため続け、現金を握りしめてついに手に入れたのは、ニコンF3のボディと105mmのレンズでした。

キャノンからニューF1が発売されかなり迷ったのですが・・・

この頃はペンタックスLX、コンタックスRTSなどの名機が同時に存在しており、その開発サイクルも約10年と、今では考えられないくらい長いスパンでした。

物がすぐに陳腐化しない、良い時代だったように思えます。

 

技術の進化はどんどん加速し、F3後継機のF4、F5とサイクルも短くなっていきました。

 

こうして手に入れた愛機 F3.とても優れたカメラです。

 

大学3年生の終わりの春休みに、ヨーロッパにザックかついで旅行に行った時も、当然一緒です。

無理して、リバーサルフィルムを購入し、空港の手荷物検査のX線の影響を避けるために、鉛を使用した袋に入れていたなんてことは、遠い昔話ですね。

ロンドンに到着した初日、散策中にカメラバッグをおき忘れ、探しに行ったけどやっぱり無くて、ショックで宿までとぼとぼ。

帰り道、偶然 バッグを落とし物として届けようとしてた人に出会い、奇跡的にまた手にすることができたF3。

手に入れてからも故障なく頑張ってきたF3ですが、時は流れ、フィルムカメラ絶滅危惧種となりました。

(その時使ってたフィルムメーカーのコダックだって倒産してますから・・・)

 

とっても愛着のあるF3ですが、今は書斎でゆっくりしています。

 

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長らく写真を撮ってなかったのですが、最近また撮りたくなってきたので、型落ちのルミックス GX8を購入。

 

なんか、外に出たくて うずうず 休みの日が楽しみです。

 

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カメラ小僧ならぬ、カメラおやじの

たたかう現場監督