お茶と発酵 お茶の効能
【発酵は錬金術である】という小泉武夫先生の本を読んだことがあります。
読みながら、まさにその通りだとしみじみ思いました。
身近なところで言うとお茶ですね。
緑茶は無発酵。
ウーロン茶は半発酵。緑茶をかごに入れて運んでいくとき、茶葉が竹籠にこすれて傷がつき、発酵しかけたものを飲んでみると、おいしかったものでそれがウーロン茶となったというお話を聞いたことがあります。
紅茶は茶葉を発酵させたもの。
17世紀にヨーロッパに紹介されたお茶は緑茶だったのですが、ヨーロッパではウーロン茶が好まれ、嗜好に合わせて発酵を進めていく過程で紅茶ができたものらしい。
また、茶葉を船で運送中に発酵してしまったものが、イギリスに根付き紅茶になったというお話もきいたことがありますが・・・。
プーアル茶は後発酵。
もともと茶葉にある酸化酵素での発酵を加熱により止め、菌などを付け発酵させて作られるお茶です。
発酵の有無、状態によりお茶の種類が変わるのです。
もとは同じ茶葉なのに、発酵の力恐るべしですね。
色・香・味の違いから、ヨーロッパの人たちが同じ茶葉から作られたと思わなかったのは当然です。
お茶は種類により多少効能の差はありますが、
カテキン: コレステロール値を下げ血糖値の増加を防ぐ、強い殺菌力を持つ、抗ア レルギー、消臭
タンニン: 血圧を下げ動脈硬化予防、抗酸化作用でアンチエイジング、脂肪燃焼効果、強い殺菌力
カフェイン: コーヒーの半分程度、疲労回復効果
ビタミンC: 抗酸化作用でアンチエイジング
テアニン: リラックス効果、ストレス緩和
などの効果があります。
昔の中国では、お茶は薬だったこともわかる気がします。
お寿司を食べるときに飲む緑茶の抗菌の効果は、食中毒の予防となります。
抗菌の効果があることを理解されていたのでしょうかね。
二十数年前 静岡市で仕事をしていた時、TVでお茶の出し殻をお風呂に入れて入浴していると、2・3か月で水虫に効果があったというニュースを見たことがあります。
お茶には癌の防止効果もあるそうで、静岡県の癌死亡率は全国的に見ても低いそうです。
お茶の効能を得ることができるならば、茶葉ごと取るのが良いのではと考え、
(考え方が貧しすぎますかねー?)
我が家では抹茶をミネラルウォーターにまぜて、飲用しています。
飲んだ後も口の中がさわやかで気持ちが良いのです。
by
コーヒーよりも紅茶派のおいどん
アールグレイが大好きな
たたかう現場監督