ある夏の日の思い出
新潟の寮代わりのマンション。AM10時半過ぎ。
今日は日曜日、早朝からシーサイドライン(文字通り海の見える、走って楽しい道です。)へドライブに行き、マンションに帰ってきた。
同期のカワモンが鼻歌交じりに何か楽しそうな雰囲気。
ここに住む3人は、皆転勤してきたため、知り合いもなく、休みの日は暇を持て余している。
ダイニングをのぞくとカワモンがそうめんを湯がいているのが見えた。
寝坊助のフクちんもようやく起きてきた。
「お前ら、昼にそうめん食べんか?」とカワモン。
「おお、ええで。」とおいどんとフクちん。
部屋でグダグダしてたら、そろそろお昼近くになりました。
「おーい。できたど。」
おいどんとフクちんはダイニングへ・・・。
「麺は冷やしとるけー、ザルにあげるわ。」とカワモン。
そこで、おいどんとフクちんはギョッとした。
なんとそうめんは、流し台のシンクの中で漂っていた。
シンクの縁には緑の歯磨き粉が・・・(そこはカワモンが歯を磨く場所なのだった。)
「ゲゲッ、何でそこで冷やしとるんや?」おそらくフクちんもそう思っているはず・・
しばらくの沈黙の後。
「俺ら、やっぱりそうめんはええわ。(いらない)」
「なんでや?」とカワモン、不思議そうな顔。
そしてもう一度、「なんでなん?」
答えに困ったおいどんの口から
「衛生的な問題で・・・」
カワモンをダイニングに残して、おいどんとフクちんは外食に出かけましたとさ。
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いくら同期のカワモンとはいえ
無理なものは無理という勇気は必要だと思った。
たたかう現場