朝三暮四 お猿さんを人類に例えると・・・

 

大好きなお話です。

荘子』や『列子』に出てくるお話です。

内容を知っている方も多いと思います。

お猿さんが増えてしまったため、どんぐり(食事)の量を減らす必要が出てきました。一匹当たり、朝はどんぐり 3個、夕方はどんぐり 4個にしようというと、お猿さんたちは、「少なすぎる。」と不平を言い始めました。

「それじゃ、朝4個で夕方は3個ならいいかな?」とお猿さんたちに聞くと、お猿さんたちは大喜びしたというお話です。

朝のお猿さんを現世代の人類だと考え、夕方のお猿さんは次世代の人類と置き換えると、おいどんは吹き出しそうになるのです。

目の前の利益を欲しがるのは、普通のことでですからね・・。

現世代の人類も当然、豊かさの恩恵を受けたいと当然思っているでしょう。

ただ、受ける恩恵も、程々を通り過ぎて過剰な感もあり、『足ることを知る』ことの必要性を感じているおいどんなのです。

多少の不便さも受け入れ、現世代が進歩や成長と考えていることが、未来の人類に負の遺産とならず、この先も人々が末永く暮らしていけるように切に願うのです。

現世代のどんぐりを3個とし、将来にどんぐり4個残せる理性を、人類が持っているか疑わしいかぎりですが、まだ人類を信じていたい おいどんなのです。

 

by

荘子』には面白いたとえ話がたくさんあり、

読んでみる価値ありと、推薦する。

たたかう現場監督