座右の銘 1 ? 曹操の詩 老驥櫪に伏すとも、志 千里に在り・・・
ご存じ、三国志では大層な悪役として、描かれている 曹操の詩です。
三国志を読んでいる時には、憎々しくてしょうがない人物です。
劉備玄徳が正義、曹操は悪役という設定なのでどうしようもないのですが・・・。
諸葛亮孔明、趙雲のファンのおいどんとしては、大嫌いな人物です。
しかし、実はなかなかの大人物なのですよ、本当に。
老 驥 伏 櫪 老驥 櫪に伏すとも
志 在 千 里 志 千里に在り
烈 士 慕 年 烈士 慕年
壮 心 未 已 壮心 いまだやまず
なんと 熱い魂を持つ人なのでしょうか・・・
曹操 50歳過ぎのころの詩のようです。
曹操のおこした魏の国の、中国統一が見えてきたころでしょうか。
国力の差は圧倒的とはいえ、呉も蜀もまだ存続している状態。
もうひと頑張りと、自らを叱咤する意味で、この歌を詠んだのではと、勝手に妄想しています。
かつて、一日に千里を走った駿馬は、年老い 厩につながれていても、
その思いは千里の外を駆け回り、
俊傑は年老いても、
心の中にたぎる熱い思いは、消えることがない。
ふと 消えてしまいそうな胸の中の炎(情熱)。
曹操のような大人物ではない おいどんですが、
炎が消えかけそうになった時にも、再点火してくれそうな詩です。
この歌を知った時、思わずコピーして、机のクリアシートの下に入れました。
中国統一まで、あと一歩まで迫った魏の国でした。
しかし、家臣の司馬氏にのっとられ、その晋が中国統一をしました。
晋も長くは続かなかったのですが・・・
歴史はおもしろいですね。
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自分の野望を 人には妄想と言われる
少し残念な 戦う現場監督