黄色いスイカ
結婚する前、嫁さんの実家を始めて訪れたときのお話です。
季節は初夏とはいえ、気温が高めだったその日、昼食をごちそうになりました。
ごちそうと言っても、そうめんをいただいただけなのですが・・・。
(別にそうめんをバカにしているわけではありませんので・・・)
その時、嫁さんのご両親に初めてあいさつをしました。
気さくなご両親だったのですぐに打ち解けた会話となっていき、
「スイカは食べれる?」と聞かれました。
「赤いスイカはダメなんですけど。黄色いスイカは食べれます。」とおいどん。
「そーなん・・・。黄色いスイカね・・・。」とお母さん怪訝な顔。
その後もしばらく会話を楽しみ、その日は帰りました。
時は流れてお盆前。またまた嫁さんの実家に行ったとき、おいどんの記憶から黄色いスイカのことはすっかり消えていました。
「スイカ食べる?」とお母さん。
「はい、いただきます。」とおいどん。
出てきたのは黄色いスイカ。
「これなら食べれるんじゃろ?」
「はい。」おいどん、本当に黄色いスイカが出てくるとは思わんかったど。
食べ終えて、しばらくの雑談後、嫁さんと近くのお店に買い物に出かけました。
「なんで赤いスイカ食べれんのん?」車の中、嫁さんからの矢継ぎ早の質問です。
おいどん少し考えて。
「すまん。どっちでも食べれるんよ。わたくし ウソをついておりました。」
「ツカちゃんに食べてもらおうと思って、昨日、家族で黄色いスイカ探して買ってきたんよ!」
「赤色と黄色いスイカでどこがどう違うんじゃろ?とお母さんと不思議じゃねと話したんよ。」
「あの場面でそんな嘘つく!」と少しご立腹した嫁さんがそこにいました。
この時からおいどんは、嫁さんの尻にひかれるようになってしまったのだ。(泣き。)
by
この時から一回も嘘をついてない
たたかう現場監督