修学旅行の思い出 1

当時、高校生だった おいどんは最寄りの駅から、7時半過ぎの電車で通学していました。

いつものように乗り込むと、そこには見慣れない顔が4つ。

おいどんよりも、いつもは2本遅い電車に乗っていたはずなのに・・・。

「罰として、今日から一か月、学校廻りの清掃をせんといかんのじゃ。」

なんでも、修学旅行に行ったとき、夜ホテルを抜け出して、甲子園まで野球を見にいたらしい。

阪神タイガース対広島カープの試合を観戦し、熱狂的な応援を繰り広げていたんだと。

あまりに熱の入った応援が目立ったせいか、ついにはスポーツ新聞の取材迄受けたそうな。

「僕らはカープ山本浩二選手の出身高校の後輩なんです。」

「絶対、ホームラン王になってほしいんです。」などと熱く語ったたらしい。

 

翌日の朝、担任の先生からのいきなりの呼び出し。

「なんでお前ら、勝手に野球見に行っとるんじゃい。」少しお怒りのようです。

「えっ。なんで・・・?」どうして先生が知ってるのかわからず、言葉が出てこない4人。

「誰がインタビュー受けて、スポーツ新聞に写真まで載っとるんじゃい。」

「見てみい。」

「ゲッ。」スポーツ新聞を手に取り、顔を見合わせる4人。

「なにがゲッじゃ。こっちのほうがびっくりしたわ。」と先生。

「まことに、申しありませんでした。」罪を認めた4人でした。

 

by

この頃は まだ、ジャイアンツファンだった

たたかう現場監督