夏の思い出 オタマジャクシと水筒
会社の後輩のまっちゃんから聞いたお話です。
まっちゃんが子供の頃住んでいたところは、自然が豊かで、いろいろな草花や昆虫などの生物に触れる機会がたっぷり。
まっちゃん 小学校2年生の初夏のある土曜日。
彼は友人と、近くの田んぼにトンボを捕まえに行きました。
「あっ、ウシガエルだ!」他の物とは違う、圧倒的な大きさのカエルがそこにいました。
久々に見つけた大物に、まっちゃん大はしゃぎです。
(この段階で彼の頭の中から、トンボのことは消えました。)
「エイ。」と虫取り網を振り下ろしますが、結局逃げられてしまいました。
あきらめきれない まっちゃんは、いいことを思いつきました。
「ウシガエルのオタマジャクシを捕まえればいいのだ!」まっちゃん、ナイスアイデアです。
お家から持ってきた、虫とり網をもって、あぜ道にしゃがみこんで田んぼの中を覗き込んでいます。
「今だ!」網で捕まえようとする、まっちゃん。
何度も失敗を繰り返しますが、とうとうゲットしました。
「めっちゃ、でっかいオタマジャクシ。」うれしくてしょうがない、まっちゃんです。
しかし、どうやってこのオタマジャクシを家までもって帰ればよいのだろうか?という問題が頭に浮かんできました。
当初はトンボとりの予定だったので、持ってきているのは虫取り網と虫かごとお母さんが持たせてくれた水筒だけです。
「そうだ!」またまた まっちゃんひらめきました。
水筒の中のお茶を捨てて、オタマジャクシを・・・。
ちっちゃな水筒の中には、ウシガエルのオタマジャクシが5・6匹。
満足したまっちゃんは家までの道をスキップ。
「捕ったよ。オタマジャクシ。」とお母さんに報告。
「オタマジャクシ?。トンボじゃないの?」
「どこにいるの?」と怪訝な顔。
「こん中にいるよ。」と水筒を差し出す。
出るわ出るわ。オタマジャクシが・・・。
水筒の中からにょろにょろ。(水槽に入れられました。)
オタマジャクシのいなくなった水筒は、すぐに洗剤で洗われました。
だが、この水筒。
なぜかオタマジャクシのニオイなのか、変なにおいがついてしまい。使用不可になってしまったらしい。(お母さんからの使用禁止令です。)
まっちゃん曰く、絶対オタマジャクシのニオイですとのこと。
(どんな匂いなの?嗅ぎたくはないですね・・・。)
by
子供の頃は
平気で触っていた昆虫が
今は触れない
たたかう現場監督