竜涎香

竜の涎(よだれ)の香りと書いて”りゅうぜんこう”と言います。

高価な薬、天然香料などとして使われます。

どこかの国の海岸に流れ着いたものが見つかったなんてニュースが先日ありましたね。

昔の人は字のごとく、この良い香りのする謎の物質を、竜の涎が固まったものと考えたのでしょうか?

捕鯨も全盛期ならともかく、現在の状況ではほぼ手に入ることはないのではと思えるほど希少なものです。

マッコウクジラの腸内で生成され(生成過程は不明)、海を漂った挙句、海岸に流れ着き(比重は水より軽いらしい)、前述のように偶然発見されることがあるらしい。

 

竜涎香にイカの嘴が含まれることがあるため、消化されなかった餌が腸内で変異したものという説もある。

とすると、このイカはダイオウイカなのか?

ダイオウイカならばその体内に大量に含まれる塩化アンモニウムはその生成に関与しているのか?

もしそうならば、竜涎香はモビーディックとクラーケンのコラボ作品なのか?

などと頭の中はグルグルしています。

生成には香木の沈香が長い年月をかけて、幹の傷からの分泌物でできるように、クジラに腸内がイカの嘴などで傷つくことで分泌された物質が反応しあって生成されたのか、その生成過程や期間などわかっていないことだらけです。

好奇心がわいてきますね!

溶剤を用いて熟成させていくと、さらに良い香りとなるようで、一度で良いのでどのような香りなのか体験してみたいものです。

 

by

おいどんの体の中で生成された結石は

水に沈むし、良い香りもしないと嘆く

たたかう現場監督