毎年恒例の・・・波乱が起きる

高校を卒業してから毎年、大みそかの夜には、友人宅に同級生が20人程度集まり、宴が開催されていました。

テレビに合わせてカウントダウンが始まり、

「今年は俺たちの年だ!」なんて掛け声で、新年を迎えていたわけです。

(友人宅やご近所さんにも迷惑をかけていましたね。)

時は流れ。

友人宅での宴は、いつしか有馬会という名に変わり、有馬記念の前日に、同級生の女性の勤めている居酒屋での開催と、場所も変わりました。

人数も少し減って14・5人というところでしょうか。

当然、有馬会という名前なので、皆がお金を出し合って、当たれば新年会が開ける程度の配当となるような馬券を2・3選んで購入します。

お酒も程よく回ってきたころ、馬券組み合わせ決定の多数決が始まります。

「おい。お前らよう聞けよ。」仕切り屋のカネちゃん、小学校の校長先生です。

「じゃー今から、それぞれの馬の説明をしていきます・・・・。」と馬に詳しいアッちゃんの説明が始まります。

銀行員のポッカンとおいどん、そしてタクシー会社の経営者のマッチャンが、別の話で盛り上がっていると、

「今説明しよるんど!」

「話をちゃんと聞けや。小学生じゃないんど!」とカネちゃんからの叱責。

「はーい、わかりました。先生。」と三人。

説明が終わると、いよいよ多数決の挙手です。

「一人が手を挙げるのは2回じゃけーの。」とカネちゃん。

「じゃーいくど。1番〇〇、二番△△・・・。」番号と馬の名前が読み上げられていきます。

 

「よし。挙手の数を確認するけーの。」

しばらくして・・ちょっと沈黙の時間。

「おい。お前ら、何で合計が違うんや?」

「誰が三回上げとるんじゃ!」

「五十過ぎて、何で手もまともに上げられんのんや!」カネちゃんの厳しいお言葉です。まるで、学校の先生みたいです。

「去年も合わんかったよのー。」

「いや、ほとんど毎年じゃ。」どこからともないつぶやきが聞こえます。

毎年恒例の、馬券の組み合わせ投票は、今年も波乱が起きました。

(二年前のお話でした・・。)

 

by

去年に続き、今年もこの宴の開催は難し気がします。

早いコロナ禍の終息を願う

たたかう現場監督