ケロッピ

新潟の寮代わりのマンション  ある冬の日  PM7:00

仕事から帰ってみると、まだほかの二人は帰ってない。

ふと、カワモンが言っていた言葉が頭に浮かぶ、

「いつも、シャワーだけじゃけー、ゆっくり浴槽であったまりたいのー。」

そうじゃ、今日はカワモンのために、浴槽に湯をためといてやろうと決めたのです。

さて浴槽の掃除をしようとユニットバスへ入り、洗剤とスポンジを探す。

あったあった、かわいいスポンジが・・・それはケロッピの絵のスポンジ。

洗剤を付けスポンジでゴシゴシ浴槽を洗い、お湯を入れ始める。

カワモンがゆっくり風呂に入って、幸せそうにしているイメージが浮かぶ・・・。

そろそろお湯がたまったかなというところで、カワモンとフクちんが帰ってきた。

「今日は浴槽にお湯溜めとるんで、ゆっくり入りんさい。」とおいどん。

ありがとうと風呂に入るカワモン。

しばらくして、「ようぬくもったど。」とお風呂から出てきたカワモン。

「ところで、浴槽の掃除は何を使ってやったん?」と聞くカワモン。

「そりゃ、ケロッピのスポンジよ。」とおいどん。

「ゲッ、ケロッピは俺の体を洗うもんなんよ。風呂掃除用じゃないんでー。」とちょっと困った声のカワモン。

「すまんすまん。」とおいどん。

そういえば、みんなシャワーでお風呂を済ませていたので、浴槽洗うスポンジなんて置いてなかったよな・・・。

 

by

思いと違う結末に

ガックリの

たたかう現場監督