同族会社のビックリ事件

・気に入らない社員は即刻処分の巻。

 

ある会社の専務と中途入社の社員○○さんのお話です。

(専務さんは、社長の義理の弟で、社内では絶対的な力を持っていました。)

土木工事の現場をその社員さんが担当していたのですが、不順な天候が続き、工程は遅れ気味。

工事の進め方などで、専務さんとうまくいってなかった社員さん。

これ以上の工程の遅れはまずいと思ったのか、少し無理をして施工を行っていました。

現場巡回をしていた専務さん、○○さんの現場の出来栄えがあまりよくないことに気づきました。

その瞬間、専務さん、怒りでプッツリと切れてしまいました。

出来栄えのことで○○さんと話をしましたが、納得がいかず、怒りも収まりませんでした。

 

その翌日、土木の社員だけでなく、全社員が事務所に16時集合と、専務さんからのお達しがありました。

「何事なの?」と社員のヒソヒソ話す声。

わけのわからないまま社員は集合しています。

「みんな集まってるな。」と見渡す専務さん。

集まった社員の前には専務さんと隣に○○さんが並んでいます。

「本日をもって○○さんが退社されます。」

「それじゃ、○○さん一言。」と、いきなり振られビックリしている○○さん。

ビックリしているのは他の社員も同じです。

 

「本日をもって退社することになり・・・・・お世話になりました。」ポツリポツリと小さな声。

「それじゃ、お疲れさん。」と専務さんに言われ、追い立てられるように会社を出ていく○○さんでした。

 

○○さんの机の上には、筆記用具も残されたままだったそうな。

 

「恐ろしい! 恐ろしすぎるで!」

「こんな辞めさせ方ってある?」

専務さんが去って行ったあと、残された社員たちがざわめいていたとのことです。

 

まるで、ジャッジ・ドレッドですな。(知っていますか?)

未来の無法状態となった都市の秩序を取り戻すため、裁判・判決・刑の執行のすべての権限を持つ、選ばれた人達(ジャッジ)の頂点に君臨する男です。

シルベスター・スタローンが主演した映画がありましたね。)

法を犯した犯罪者に対して、その場で権限を行使でき、死刑の判決時には、その場で銃をぶっ放し処刑しちゃうのだ。

「すごいぜ。すごすぎるぜ・・・。」

 

「専務さんの力、拝見させていただきました。」と、その場にいた社員さんから聞いたお話でした。

 

by

おいどんにもこんな力があったなら・・・と

自身の力の無さを痛感する

たたかう現場監督