同族会社のビックリ事件 2
とある建設会社の社長の息子さんが、こっそり教えてくれたお話です。
「メルセデスベンツのあの新型が発売されたよ。」
「ほら、めちゃくちゃかっこいいなー。」と夕食時、息子さんに熱く語りかける社長さん。
数か月前の会話でした。
その年は仕事量も少なく、利益も少なかったらしく、
「今年の夏のボーナスは、申し訳ないのだけど例年の半分です。」
「満額だせるように、社長の私が今まで以上に頑張りますので・・・。」と、ある日の夕方、集合した社員さんたちを前で話す社長さん。
「マジかー。」少しざわめく社員たち。
あきらめ顔で、がっくりした社員さんたちは、少しうつむき気味。
トポトポ歩き、部屋を出ていく社員さんたちは、家路につきます。
その横を、数日前に届けられた、ピッカピカのメルセデスベンツで颯爽と駆け抜ける社長さんがいたそうです。
「ベンツ買っちゃってましたよ。社長は!」
「利益が上がってないって言ってたのに。」
「言ってることと、やってることがめちゃくちゃですよ!」とおいどんに話しかける息子さん。
「社員さんが可哀そうです。」と憤ってます。
「そうやね。」
「自由人ですね。」と相槌を打つおいどん。
人間は弱いものです。
息子さんが、立派な経営者になられることを、切に望んだ おいどんでした。
by
以前勤めてた会社でも
年度末、急に経営陣の車が新車になるという
イリュージョンを何度も見た
たたかう現場監督