勉強部屋

長男坊が小学校二年生の時のお話です。

当時住んでいた家は、おいどんの実家でした。

実家は敷地も狭いうえ、建物も小さかったため(おいどんが子供の頃、親子三人で住むには十分だったのですが・・・。)、同居するには狭すぎるので増築工事をしました。

ただし、敷地の関係などで、増築と言っても部屋の数を増やすことができず、部屋面積を大きくすることにしかならなかったのです。

「僕の勉強部屋はないの?」と突然の質問。

「うっ。」答えに窮するおいどんです。

少し寂しそうな長男坊。

「お父さんとママが何とかできるように考えてみるよ。」と言い逃れのような答え。

「うん。」と小さな返事が返ってくる。

二階に勉強机はおいていますが、仕切りはなくワンルームのような状態のなかで勉強していました。

同級生の女の子の家が先日改装され、姉妹の部屋がそれぞれ設けられており、それを見て自分の部屋が欲しくなったのでしょうか?

いずれにせよ思春期になれば、兄弟二人の部屋も必要になるのかなと考えると、今の家では難しい・・・。

増築して住み始めて7年目のことです。

家を建て替えるか、別の場所に家を建てるか考えんといけんなーと嫁さんとも相談しました。

それから一年後、偶然今務めている会社の近くに、売りに出されていた土地を購入し、長男坊が小学6年生の時に家を建てることを決定しました。

約8畳の部屋が兄弟二人の勉強部屋となったのです。

ドアとロフトを2つ儲け、必要とあれば真ん中に間仕切りを設けれるように設計しました。

長男坊中一、次男坊小5で初めて自分の部屋を持つことができたのです。

「ちゃんと勉強するんかい?」と多少の心配はありましたが、二人の喜ぶ顔を見るとこっちもうれしくなりました。

 

時は流れて・・。

今現在の勉強部屋はと言うと。

他県の大学に行った長男坊は、使用期間6年で終わり。

次男坊がほぼ独占して使用しています。

もう勉強部屋ではないですね。(泣き)

ゲーム専用の次男坊まったり部屋とでも名付けましょうかね・・・。

なんと、勉強部屋としての使命を果たした期間の短さよ。

「おいどんの息子なんだから、まあこんなもんかな。」

「社会人になっても、勉強はせんとダメなんじゃがのー。」とひとり言。

この部屋が、今年社会人になった次男坊の新たな勉強部屋になることを望む おいどんです。

 

by

勉強する子は、

勉強部屋などなくてもするんだろうな・・。

ふと思う たたかう現場監督