現場監督 3
現場監督って、名前だけ聞くと現場の中では偉くて、スラックスはいてカッターシャツにネクタイ。
現場に出てるときは、作業服の上着を羽織り図面をもって(最近はタブレットか?)、協力会社の人にカッコよく指示を出している。
テレビ番組やCMなどを見ると、あまり汚れそうにないイメージがあるかもしれませんが、現実は大違いです。
当然汚れてもいいように上下作業服、靴は安全靴(昔は指先部分に薄い鉄板が入っていました。)、ヘルメットに安全帯を着用。
おいどんの勤めている会社のように小さな建築会社は、多少のことは自分たちでやることがあるので、服は汚れ髪の毛はボサボサになることも少なからずあります。
(大手さんになると違うのでしょうが・・・。)
現場作業開始は8時からだけど、施工業者の人たちが現場に入場するため、7時過ぎには到着する必要があります。
昔務めていた会社では、業者の人たちが帰った後の18時半過ぎからが自分本来の仕事のスタート。こんな風だから現場を出るのは22時前後が多かったですね。
(おいどんの能力にも問題があったと思います。今は業界的にも改善されたような気がしますが・・・。)
暑かろうが寒かろうが現場に出る必要があり、コンクリートの細かいほこりなどで手はガサガサ、ヘルメットのあごひものところだけ日焼けしてなくて、恥ずかしい思いをしたりすることもある。
天候に工程が左右されることもあるし、自身の書類や図面作成などの進捗具合で、休日が休日でなくなり、彼女とのデートができなくなり、
「あんたとの約束はあてにならんね。」なんてすねられたりすることもある。
こんなことばかり書いていると、本当に土木や建築の仕事に就く人がいなくなってしまいそうですな・・・。
建物ができたときの感動や、お客様の笑顔や感謝の言葉は上記のマイナス要因をすべて吹っ飛ばしてしまうかも・・。
この世界に足を踏み入れた人たち、これも何かの縁があったのでしょうから、良い方向に考えて、せめて3年は現場で頑張ってみませんか?
多少つらいことはあるでしょうが、一つの仕事で食っていくための修業期間と考え、日々何か一つでも学び、積み重ねていってほしいのです。
また、若いうちに無理をしてでも勉強をして資格を取ってください。
人生ゲームを生きていく中での心強いアイテムを手に入れることはとっても大事なことです。
by
50過ぎると
もともと少ない気力と記憶力が
さらになくなったと
しみじみ思う
たたかう現場監督