シマちゃんと楽しい仲間たち  2

もうすでに午後11時過ぎ。

シマちゃんからの要請を受け、おいどんの現場から資材を運んでいる。

約11時半ごろシマちゃんの現場に到着。

「資材を渡したら、とっとと帰るど。」と固く誓って、いざ シマちゃんのもとに・・・。

 

「お前、ワシが上下の作業服着とるの、今まで見たことあるか?」(はい、一度も・・・。)

「見たことないじゃろ。そんだけ現場が大変じゃ言うことよ。」(そうなのですか・・)

「ちょっと仕事手伝えよ。」

の言葉に,当然断ることなどできず。

「あと2時間くらいは帰れそうにないかな。」と心の中でつぶやく おいどん。

現場の片づけを手伝わさせていただきました。

 

現場には所長のシマちゃん、手伝いの中ちゃん先輩、後輩のコウズ君。

日にちが変わってもう1時半。

シマちゃんお腹が減ってきたのか、いきなり コウズ君におでん買って来いと、お金を渡しています。

 

「買ってきました。」

しばらくしてコンビニから帰ってきたコウズ君。

 

「ほんじゃー食べるぞ。」とシマちゃん。それぞれおでんに箸を伸ばします。

 

「何やっとるんじゃ!あほか?」いきなり、コウズ君に向かって怒鳴るシマちゃん。

もう顔が真っ赤です、

「なんでお前が真っ先に玉子食べれるんじゃい! よう見てみいや。卵は3個しかないんぞ。卵はみんな食べたいに決まとるじゃろ。」

 

コウズ君 フリーズしたまま動けません。

おいどんもフリーズ。なんで卵のことでここまで怒れるのか・・・。

「コウズ。よう聞けよ。数が少ない玉子が食べたいんなら、ワシと中ちゃんとツカの許可もらわんとだめじゃろが!」

「よう考えーや。」

 

「はい。」消え入るような声のコウズ君。

いつの間にか、正座になっています。

 

「分かりゃーええんじゃ。分かりゃー。」(シマちゃん、だんだん怒りが収まってきました。)

 

「僕はあまり好きじゃないので、玉子食べてください。」と中ちゃん。(気遣いのひとですな。)

「ほんじゃ、いただくよ。」パクッとシマちゃん卵をほおばる。

「やっぱ、玉子はおいしいのー。フォツ フォッ  フォー。」ご満悦です。事務所にはシマちゃんの笑い声がひびきわたっていましたとさ ..

 

この件は、のちに (シマちゃんの卵事件)と名付けられました。

 

 

 BY

会社の寮についたのが、結局 AM3時で

次の日 よれよれだった

たたかう現場監督