出世
高校生の時、ゴルフ場のキャディのバイトをしていました。
素人のおいどんが見ても、それほどではないと思えるショットを、取り巻きの人たちが声をそろえて、
「ナイスショット!」
もうびっくりしましたね。あの時は・・・。
「ご機嫌取りと忖度と空気を読むことが出来なきゃ、出世なんてできないよ。」とバイト先の人が言ってた言葉が脳裏をよぎる。
【こんな大人にだけはなるまい。】と心に誓ったある夏の日。
今の時代、まだ年功序列はあるだろうが、終身雇用の保証がない時代。
役職や昇給というニンジンをぶら下げられて、突っ走ってたら、急に肩たたきや、会社が無くなっちゃうなんてこともある。
ほぼその会社でしか使えないスキルを磨き上げてきただけだと、大変なことになってしまう。
まさに、「振出しに戻る。」、人生ゲームですな。(笑えませんけど。)
そこそこ満たされた生活を送っている今の若い人たちが、自分の生活(時間)を犠牲にしてまで出世をそれほど望むわけがない。
出世したとしても、しょせん使用人の中の一人だ。
運よく退職まで勤め上げることができれば、ラッキー。
退職金も満額です。
国を挙げて、使用人をさらに都合の良い使用人にすべく働きかけているようで、なんだか怖いものがあります。
搾取され都合よくつかわれ、抜け出すことのできない大きな渦に飲み込まれているようだ。
どこかで組織(会社など)の船を降りたとき、出世してつかんだ肩書などは取り上げられることを、頭の片隅の置いておきましょう。
社内政治力の強い人は、いつまでもその地位にしがみついていられるのですが、そんな人はまれにしか現れません。
出世という幻想は幻想でしかないのかも・・・
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高校生の時に出世など幻想と悟ったおかげで
当然、今も出世と縁がない
たたかう現場監督