両親の最初の記憶
親父とおふくろについての、もっとも古い記憶は何なのだろう・・・。
おいどんがこの世に生を受け、今まで生きてきた中で、ふと、こんなことが頭に浮かんできたのだ。。
思いだそうと過去にさかのぼっていくのだが、もともと記憶力が悪く、すでに半世紀もたつため、思いだせることは少ない。
おふくろの記憶は・・・
まだおいどんが幼かったころ、おそらく3歳か4歳くらいだった頃の事。
朝起きて、薄明りの中で、おふくろが何か話しかけくれていたのですが、突然、おふくろが動かなくなってしまいました。
「お母さん・・・・お母さん!」と何度も呼ぶけれども、ピクリとも動かないおふくろ。
その後も何度も呼び続けるおいどん。
おふくろは、おいどんをびっくりさせようと思っていたのだろうが、幼いおいどんにとっては、かなりの恐怖です。
悲しくなって泣き出したおいどんに慌てたおふくろが、
「泣かんでもええよ。一緒に居るけえね。」と笑って、頭をなでてくれた記憶がおふくろの最も古い記憶。
親父はおいどんが小さかったころは、ほとんど出張に行ってて、一か月に1日か2日程度、家に帰ってくるだけでした。
そんな親父でしたが、おいどんが同じく3歳か4歳ころ、おふくろが出産するため、二人っきりの生活をしていたことがありました。
昔人間なので、料理らしい料理を作れない親父。
「また卵焼きだ!」と子供ながら、毎度毎度出てくる卵焼きに、飽き飽きしてた記憶が、親父のもっとも古い記憶です。
「父さんと母さんのもっとも古い記憶は何?」と次男坊に聞いてみたけど、
「わからん。」という悲しい回答。
今度長男坊にも聞いてみようかな・・・。
PS
おいどんが幼いころ寝ていたベッドは、二段ベッドの一段目の方(二段目はありません)。
それほど広くない家に住んでいたので、両親は子供が増えたら、二段目のベッドを買うつもりだったのでしょう。
おいどんには茂と名付けられた弟たちがいましたが、長くても生後数か月でなくなっていて、残念なことに、ぼんくらなおいどんだけが生き残ってしまいました。
いまだに、寝ていたベッドの四隅の支柱(二段目のベッドを乗せるための)のジョイントの形状が、記憶に残っているのです・・・。
by
必要なことは忘れ
つまらないことばかり記憶に残っている気がする
たたかう現場監督