コロナ感染希望者

月曜日、早朝六時半に突然電話が鳴る。

「誰じゃい? こんな朝から・・・」と思いつつ電話を手にする おいどん。

「シゲゾーですけど、朝起きると咳がとまらなくて、少し熱があります・・・」

「なーにー。」なんでこんな時にコロナになっちゃうの? なんて思いながら、そんな気持ちはおくびにも出さなず、

「そりゃー、PCR検査じゃね。金曜日は君とずーっと一緒に仕事してた おいどんも、検査確定ですな・・・。」

「ただ、台風が明日朝には最接近するため、今日中に現場の点検をお願いしたいんですけど・・・。」

「そりゃ、行ってくるよ。」と答えたものの、彼の現場は、おいどんの現場から約120km離れた場所なのだ。(ガーン。往復で約3時間コースです。)

「ねー、ねー、もし(おいどんが)コロナになってたら、うつしてね。」と聞き耳たててた嫁さん。

「私は今ならコロナになりたい。」と衝撃の発言。

なぜなら、彼女は二週間後に、会社に黙ってこっそりと旅行に行く予定だからなのである。

『旅行に行ってコロナになった』と会社に報告するのが、どうやら嫌なだけで、先にコロナになって、いち早く免疫を手に入れたいらしい。

とりあえず、そんな嫁さんをスルーして、おいどんは自分の現場に出かけ、業務をこなす。

途中、PCR検査を予約し、午前中に検査完了。

最後の業者の引き上げが、思ったよりも遅かったけど、16時にシゲゾー君の現場に出撃することができました。

車の運転はどちらかと言うと好きな方なので、苦にならないおいどん。

往復の高速道路は一人カラオケ状態です。

熱唱が続きます。

 

「ただいま。」と家に帰ると、

「あんた、その声。 のどが痛いんじゃろう? 熱は出てない?」と嫁さん。

完全においどんがコロナ陽性者のような物言い・・・。

「いや、車の中で歌を歌い過ぎた。」とおいどん。

「紛らわしいことするんじゃない!」となぜか怒られてしまったおいどんでした・・・。

(そんなに、コロナの免疫が欲しいの?)

 

by

本日、コロナ陰性だった

たたかう現場監督