中国抗議デモ  この火種は燎原の火となるか?

共産党一党独裁国家で、中央集権は維持され、表立った政権批判など許されない国家。

批判したり、服従しない者たちが、想像を絶する悲惨な目に合うことは、国民周知の事実ですね。

それでもなお、今回のように、国際的なニュースになるということは、民衆の中に抑えきれないほどの不満のエネルギーがたまっているからなのでしょう。

 

歴史的に見ても、中国の王朝交代は、既存王朝の腐敗や、強権を発動しすぎて民衆の不満エネルギーが高まることから始まることが多い。

王朝の威信が低下してきた場合、そのエネルギーが噴出しやすくなり、散発的な反乱がおこり始めます。

それが火種となり、既存王朝を滅亡させるほどの動乱となるのです。

 

香港の民主化を求めた『雨傘運動』は、何とか抑え込むことに成功しましたが、今回はどうなるのでしょうか?

 

一人の人物に権力が集まりすぎ、それが長期政権だとすると、政権の劣化は避けられない。

中国は近代化を目指し、すでに資本主義システムの中に取り込まれ、これまでにないほど多量の情報が、恐ろしいほどの速さで広まります。

今までのようなやり方で、習近平 皇帝と共産党の体制を維持し続けるのは、難しくなってきているような気がします。

民意に沿った政策を実行し、民衆の持つエネルギーの圧力をうまく抜くことが肝心です。

『やっぱり、共産党の政権でよかった。』と支持されることも必要ですね。

力で抑え込むだけでは、今回は抑え込みが可能だとしても、見えないうちにたまり続けた不満のエネルギーが、近いうちに暴走しそうです。

 

政権の維持を考えるならば、やわらかい共産主義を目指すべきですね。

禁欲的政策で抑え込まれていましたが、今回ばかりは、資本主義や民主主義を知ってしまった民衆の欲望に寄り添う必要があるのではと考える おいどんなのです。

 

by

世界の覇権を争うのではなく

世界平和をもたらすような

人物に禅譲をお願いしたい

たたかう現場監督