あるお金持ちの悩み・・・
縁あって知り合ったお医者さんのお話です。
勤務医として勤められていたのですが、約十年前、先生の地元で開業するため、病院を建設されました。
その時乗っていた車は、BMW5シリーズのツーリング(ワゴンタイプ)で当時の価格で700万円以上。
開業されて、病院経営も軌道に乗り、乗り換えたのがメルセデスベンツのGLEシリーズの1200万円程度の車でした。
「先生、車の写真撮らせてください。」
「かっこいい車ですね。」などと、病院の職員をはじめ、多くの人から羨望のまなざしで見られていました。
「どや。すごいじゃろ。」先生ご満悦。
その後、先生の手術の腕の良さもあってか、患者さんはひっきりなしの状態が続きます。
そうなってくると、病院も手狭になってきたので、2倍の規模で病院を移転。
またまた大盛況が続き、お金の使い道に困った先生は、今度はイギリスの超高級ブランドのアストンマーチンに乗り換えました。
「メルセデスの倍以上の金額がするこの車、みんなびっくりするで!」と初出勤。
「先生、車変わったんですね。」などと職員さんが声をかけてくれるけど、誰もびっくりしてません。
「あのね、この車はね・・・。」つい話したくなってしまう先生ですが、自慢だと思われたくないので我慢です。
「ふーん、また乗り換えたのね。」程度の反応が続きます。
「そうか! そういうことか。」先生はようやく悟りました。
そうです、あまりにも高級すぎて、ほとんどの人がこの車のメーカーを知らないのでした。
「ガックリや。誰もうらやんでくれん・・・。」先生はさみしそうにつぶやきましたとさ。
PS
時計だって同じです。
みんなが高級だと思っているのは、ロレックスやオメガなど。
雑誌の広告などでよくお目にかかっているものです。
超高級時計(パテック・フィリップやヴァシュロン・コンスタンタンなど)は、時計好きの人か本当のお金持ちしか知らないのでしょうね・・・。
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いつかクロノスイスの時計が欲しいのだが
ほとんどの人が知らないのだろうなとつぶやく
たたかう現場監督