忠犬 ハチ公?
仕事の仲間内での会話では、いつもお金がない、なかなか車も買えないなんて話になる。
そんな話をしていると、シゲゾー君はシングルインカムなのに新車を買ったらしいとの話。
「共働きでもないのによく買えたねー。」とみんなの声。
「妻がやりくりしてくれたんで、買うことができましたと。」嬉しそう。
話が続く中で、もうすぐボーナスだという話になった。
わが社は、給料は銀行振り込みなのだが、ボーナスは社長様から現金を袋に入れての手渡しとなっている。
明細は10年前まではエクセルで印刷された紙だったが、今は袋とじの明細書になっている。(月給、ボーナス共)
このことを悪用する社員も出てくる。
月給の明細は細工のやりようがないのだが、ボーナスの明細はまだエクセルで印刷されたままなのだと嫁さんに信じ込ませ、ボーナスから現金を抜き取り、明細書を偽造して嫁さんに渡すのだ。
今回は2万円ほど抜かせてもらおうか。などと話が盛り上がっている。
ひどい社員になると、泊りがけの釣りに行くため6万円もポッポして明細を書き換える輩がいる。(人間の所業ではありませんな・・・)
そんなポッポマンたちから
「シゲゾー君はポッポしないの?」と尋ねられる
「やらんです。源泉徴収票で給料の総支給額がわかるんで、嫁さんが毎月パソコンで管理している金額と誤差が出るのでばれてしまいます。」
「少しのお金をポッポしたために、嫁さんの信用を失いたくないんで・・・」とシゲゾー君。
「嫁さんにパソコンで管理されとるんじゃ!」みんなドン引き。
「それじゃ、無理だね。」とポッポマンたち。
シゲゾー君 いつしか陰で呼ばれ始めた その名前は ”忠犬 シゲ公”
(先輩に向かって、忠犬は無いど。犬扱いか?)
* ポッポとは姑息な手段を使い、お金などを自分のものにする(ポケットに入れること)こと。 ポッポする人のことをポッポマンという。
by
平気でポッポ出来る人たちを
少しうらやましく思う
たたかう現場監督