現場監督 4 伝える力(ミスを無くす。)
監督さんと呼ばれるものの仲間入りをしたばかりの頃は、当然ですが、業者の人たちも自分より年上で、自分の親父くらいの方が多く、話をするのは苦手でしたね。
(いつしか、ほとんどの職人さんが自分より年下になってますね。)
おいどん 働く時は工場の生産ラインか何かで、あまり人と話をしなくてもよいところがいいななんて考えてた頃がありました。生産ラインでの仕事が、会話しなくて良いかどうかもわからないのですが・・。
思っていた以上に、自分の考えや思いを伝えたり、説明する能力は必要なのですよ、この仕事は。
勝手な思い込みや、誤った理解をされると、間違った施工が行われ、やり直しをするようなことになります。
業者の施工ミスが発生すると、施工管理をしているおいどんたち監督さんにも管理責任が発生します。
手直しのための工期の遅れや発生するお金の問題など良いことは一つもありません。
いかに間違いがなく施工できるようにするか、ということを考える必要があります。
①業者が理解しやすい図面。
(平面図だけで理解しにくい部分などは、断面図を書く。また、平面図の寸法記入などの漏れがないようにし、なるべく現地で計算しなくて済むような図面を心掛ける。)
②指示や説明はわかりやすくする。(面倒くさがらず机上ではなく、現場を一緒に確認する。)
③施工計画書の手順、基準値などの事前の確認。
④現地での要所要所の監督さんのチェック。(事前の打ち合わせ通りの施工になっているかどうか。)
最近の監督さんは学校の先生と同じで、書類作成や打ち合わせなどで現場に出る時間が減っています。
図面をかくことも無くなり、納まりや品質も業者任せになってきています。
「あれは、業者が勝手に間違ったんだから業者に直させればよい。」なんて平気で言うゼネコンさんもあります。
おいどんからすると、これは職務放棄か?と思ってしまうのです。
確かに業者には直してもらうのですが、業者が間違ったのは管理出来てなかったからなのですよ!
情けない発言だと思うのは時代遅れなのでしょうかね?
by
時代遅れの男になりたくないのだが、
すでになっている
たたかう現場監督