親の介護 2
おやじが車いす生活になった時、車いす、介護ベッド、玄関の段差用手すりをレンタル。
ケアマネさんを通して週に三回、リハビリや看護等の介護サービスを依頼。
親父が入院した後は、介護サービスはお休みにしてもらい、介護用品はそのままリースを続けていました。
肺炎が治れば退院して自宅に帰り、今までと同じ生活ができると信じていたのです。
入院して肺炎も落ち着いてきたのですが、手足の筋力が低下し自宅での介護が難しいと考え、退院の時期が迫る中で転院を決めました。
おやじが介護療養型病院の施設に転院することが決定したため、転院の予定をケアマネさんに連絡しました。
在宅介護のために設置していた介護用品は転院日の午後引き取りの手配で決定。
転院当日、午前中は会社を休ませてもらい、9時過ぎに嫁さんと病院に到着。
親父の着替えや身の回り品を片付け、支払いを終える。
10時前には、親父をストレッチャーに乗せ介護タクシーに乗せる。
転院先では、親父の健康状態の診察が真っ先に行われ、担当医からの説明も丁寧にしていただきました。
病室に移動してからは、各担当者のあいさつや入所説明があり、お昼ごはんの時間となったため、車いすに移乗し食堂に移動。
最近食が細くなっているオヤジに
「多少無理してでも、ご飯食べんと元気出んど。」と声をかけ、食べ終える姿を見て病院を後にしました。
仕事を終えて家に帰った時。玄関内・玄関外に設置されてあった手すりはすでになく、当然、親父のいた部屋の介護ベッドも持ち帰られ、親父がいたときは狭苦しく思えた空間は、親父の存在がかき消されたような、妙にむなしく悲しい空間に感じられました。
玄関前にあった手すりの設置されていた場所は、設置されていたところだけコンクリートの土間がきれいなまま。
「もう、元気な姿で帰ってくることはないんかな・・。」
形成外科病院や散髪に行くときに、今は持ち帰られた手すりを使い、親父を支えて車に乗せていた場面が、頭の中をよぎりました。
by
筋力アップを目指していたが
年齢を考え
筋力維持にシフトする
たたかう現場監督