コントか? (白煙 ホワイトアウト)
おいどんの現場でのお話です。
協力会社のウーちゃん、地下ピット内の清掃をするため、高圧洗浄機を会社から持ってきました。
半年くらい使ってないので、試運転をしてみるらしい。
「オイルがなくなってたらいけんので、ちゃんと入れとってくれよ。」と社長様から指示を受けてきたらしい。
ウーちゃんと相棒のケンちゃんが何やら機械をいじっています。
「これで大丈夫なはず。オイルたっぷり入れたんで・・・。」
「これから始動させてみます。」とウーちゃん。
バロロロロロとけたたましい音と見たことないくらいの白煙が上がっています。
あまりの白煙に隣の施設で働いている職人さんたちが「何事?」という感じで見に来る騒ぎです。
「オイルが燃えていますね。」と後輩のマサミン。
しばらくすると、エンジンストップ。何回もエンジンを始動させようとするが、頑張りすぎて今度はバッテリーが上がってしまいました。
「この機械 使い物になるん?」とおいどん不安になります。
「大丈夫です。ブースターケーブルを持って来るように、ワダッチに今連絡したんで、あと30分くらいで現場に来ると思います。」と ウーちゃん。
しばらくして、ワダッチ登場。
車を近くに停めて、ケーブルをつないでいます。
「ほんじゃ。エンジンかけるよ。」と ワダッチ。車に乗りこみます。
ウーちゃんの声が聞こえるように、助手席のドアを開けたままでスタート。
同時に爆音と白煙。
高圧洗浄機の排気ガスの排出方向が、ワダッチの車に向いているため、一瞬で車の中は白煙まみれ、ワダッチの姿はホワイトアウト。
いつもは緩慢な動きのワダッチが、まるでジャッキーチェンのような俊敏な動きで車から飛び出てきた。
「いまめちゃくちゃ動き早かったね!」
「初めて見るスピードだったど。」とおいどん
「ゆっくりしてたら、死んでまうわ。」とゲホゲホ咳をするワダッチ。
久々に面白いコント見れたので、おいどんは満足感でいっぱいです。
しばらくエンジンかけてたら、オイルの燃焼もおさまって、白煙が出なくなってきましたね。
これで高圧洗浄機は何とか使えるようになりました。
とりあえずは、めでたしめでたしというところです。
by
ワダッチは広島県の県北に住んでいて
夜、犬の散歩に出かけると、
狸も一緒に散歩についてくるらしい、
それを一度は見てみたい
たたかう現場監督