なぜかメリットを捨てる人たち。

先日、テレビである都立高校が取り上げられていました。

その高校の卒業生の約三割が、フリーターになっているとのことでした。

生徒さんの様子を見ていると、何事に対しても意欲がなく、というか、自らの置かれた現状を理解し、改めることを行わない、ごまかしの日々を送っているような気がしました。

もう十二月だというのに、就職活動を一切やってない生徒さんに、

「卒業した時は、就職の最大のチャンスなの!」と進路指導の先生が熱く語っていました。

 生徒さんは、分かったのか分かってないのかよくわからない表情だったのですが、何か他人事みたいに聞いていて、少し薄気味悪い感じでしたね。

日本の社会ではいまだに新卒が尊ばれ、価値あるものとされています。

卒業時に就職できなかった人間は、何か問題があるのではと言わんばかりです。

進路指導の先生が言うように、新卒というメリットを自ら捨てるのは、賢明ではありません。

もったいないのは、その若さという価値を理解していないことです。

人生を生き抜くうえで、大切な武器となるスキルや資格などを手にすることなく、年齢だけ重ねていく。

気楽だから、やりたいことがないから、自分に合う仕事を探したいなどと(会社員になるなら、あなたに合う都合の良い仕事などありません。自分を仕事に合わせるか、仕事を好きになることです。)、やらない理由ばかりならべ、どうしたらできるかを考えない。

時の流れは速いものなのです。(あっという間に、おっさんになってしまったのだ。)

二十代前半ならまだしも、二十代後半から三十代になろうとするころ、

「そろそろ定職にでもつこうかな。」なんて思っても、そこにあなたの居場所を見つけることは、非常に難しいでしょう。

楽な生活を続けて、二十代のうちに人生の基礎をしっかり作っておくことができなければ、その上に何も築くことができないことは当然です。

「こんなはずじゃなかった。」なんて他人事じゃなくなったと気づいたときは遅すぎるのですよ。

 

わかるかなー? わかんないだろうなー? 

(松鶴屋千とせ  ふうに・・・。知ってる人は五十代かな?)

 

by

気づいた時には遅かったことが

多々ある

傷だらけの

たたかう現場監督