最近 建設現場で感じること
最近現場の職人さんが、おいどんが働き始めたころに比べてマイルドになっている気がしてならない。
こっちの段取りが悪いと、ガミガミ怒られたものだが・・・。
基本的には、できるだけ業者の仕事がスムーズに流れるように気を付けているつもりなのですが、前工程のトラブルなどで段取りが思いどうりにならず、
「段取りが悪くて迷惑かけます。」と時には謝ることもある。
昔だったら、多少怒られたであろう状況でも、
「このくらい、問題ないっす。」と平然と仕事をこなしてくれる業者の人達。
業者の人達には、良い仕事をしてもらい、お金もそれなりに稼いでもらいたいと思っているので、業者の人達の労働時間や資材のロスなどないように配慮しているつもりではあるのだが・・・。
なぜ、業者の人達がこんなに丸くなったのかと思ったので、いろいろ聞いてみた。
「大手のゼネコンでも、結構無茶苦茶な段取りがありますよ。急に部品一個だけ付けに来いとか。」
「契約してるんでしょうがないんですが、せめて日当稼げるぐらいの仕事量で頼んでほしいんですけどね。」
「大手の二三年目のなんもわかってない監督でも、すごい横柄な態度で接してきますよ。でも文句言うと仕事がなくなっちゃうかもしれないんで、仕方なく言うこと聞いてますけど・・・。」
「監督さんの段取りが悪くても、俺たち職人が頑張って何とかしちゃうから、監督さんもこの程度の段取りでいいんだって勘違いしちゃってるところもあると思います。」などなど。
「おいどんさんの現場なんて、ぜんぜん問題ないですよ。」なんて言われてしまった。
他の現場が悲惨すぎて、おいどんのチョンボなんて大したことないのだということが分かった。
まことに憂うべき事態である。
現場監督さんだけじゃ仕事は進まず、建物もたちません。
協力してくれる業者の方たちの存在無くして建築現場は成りたたないのである。
ここのところを心しておくことは、とても大事なことです。
by
建築業界の未来を憂う
たたかう現場監督