現場(仕事)の進め方 思いの共有

現場を進めていく中で、大切なことは【思いの共有】ができるかどうかです。

《良いものを予算内で安全に工期に間に合わせる。》 この意識の共有は永遠のテーマですね。

以前勤めていた会社で東京で仕事をしたときは、バブル時期で施工業者の人手不足ということから、滅茶苦茶 業者が強気でなかなか現場をコントロールできませんでしたね。

関東地方に進出して3年目くらいの為、会社の名前も知れ渡っていないので、結構雑な扱いをされました。

入社して二年目のおいどんと所長の二人現場。

しかも、途中で所長はヘルニアの手術で3か月余り入院。

その間の監督さんはおいどん一人だけです。

今考えると、業者の程度も良くなかったのか、作業中に注意などして機嫌を損ねると、「やってらんねえや。帰っちまうぞ。」なんて言って途中でいなくなってしまう。

工程表なんか関係なく、1週間前には予定通り生コン打設できると言っていたのに、打設3日前になって、

「こんなの打設できるわけないよ。」なんて言い出し始め、生コン打設の日程の変更もしばしば。

思いの共有なんて、ほぼありませんでしたね・・・。

そのたびに おいどんは、〈アマゾンの恐怖〉、〈サハラの孤独〉(アマゾンのジャングルやサハラ砂漠に一人ぽっちでいるかのような心細い感覚。はっきり言って泣きそうです。)を味わっていたのです。

おいどんも2年目で分からないことが多く、良い段取りができなかったせいもあるのでしょうが・・・。

墨出しなどガードマンさんに朝6時に来ていただき、手伝ってもらっていた記憶がよみがえります。本当にありがたかったです。(中には何とか現場を進めてあげようという業者もおられました・・・。)

こんな孤独や恐怖を味わないためにも、自分が信頼でき思いを共有できる協力会社は宝物と思い、末永く付き合っていきたいものです。

 

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 通勤に片道2時間近くかかっていたため、

仕事が午後十時過ぎると、帰宅する元気がなくなり、

現場事務所で寝袋で寝ていたことを懐かしく思う

たたかう現場監督

(枕は当然 土嚢袋の束です。)