井戸  言い伝え?

 建物の解体を行い、その後 家を新築する時など、使わなくなった井戸を埋め戻すことがあります。

井戸には神様が宿ると言われるため、埋め戻す時にはお祓いや息抜きを設置。

家の近くに神社があればお祓いを頼むことができます。

お祓いの費用は任意ではありますが、相場としては大体三万円程度です。

息抜きは埋め戻した時の湿気やガスを逃がすために、パイプやホースを井戸に突っ込み、埋め戻した後もパイプやホースの先を、地上に出しておくことです。

お祓いや息抜きは絶対やらなければならないものではないので、その地域の慣習や所有者の考えで決めてよいと思います。

ある現場で井戸を埋めてと、土工事の業者の重機のオペレイター(運転手)にお願いしたところ。

「わしは絶対にやらん! 井戸を埋めて大変なことになった人を知ってるんじゃ。」と拒絶されました。

どんなことがあったのかは教えてくれませんでしたが、かたくなに拒まれました。

こんな時に頼みになるのはマサミン。

彼は重機の取り扱いもできる現場監督さんなのです。

「また俺ですか・・・。」

そう、業者が手を付けたがらない時には、彼にお願いしているのです。

「あのねー、ツカさん。」

「俺だって本当はやりたくないんですよ。これで三回目ですよ。」

「なんかあったらどうするんですか?」とマサミン。

「大丈夫。今まで2回やっても何もなかったじゃろ。」となだめる おいどん。

「今まで大丈夫でも。今回大丈夫とは限らんじゃないですか。」

確かにYouは正しいと おいどんも思うのだが・・・。何とかマサミンを説得。

おいどんがダンプに乗って砕石を運び、マサミンがそれを井戸に投入していく。

井戸を埋め戻す時には、地下水の流れをふさがないように、深い部分には砕石を投入します。

(埋め戻したことによって、隣家の井戸に影響を与えないように気を付けて作業)

 

お祓いをすることがあるのは、古い家屋を解体する時や古木を撤去する時などですね。

気分的にはお祓いをしておいたほうが、やっぱり心置きなく作業をすることができるのです。

 

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ワンルームマンションの現場で、掘削中  何か書かれた石が出てき、

現場でお祓いをしていただき、その石を車の助手席にシートベルトして

お寺迄持って行ったことがある

たたかう現場監督