耐用年数  鉄筋コンクリート構造と鋼管杭 

マンションやビルの構造として数多く施工されている鉄筋コンクリート造。

建物の寿命としては65年以上と言われていますが、法定耐用年数は47年です。

 

おいどんたち現場監督さんは、設計図に書かれていることを忠実に現実化させていくことが仕事です。

仕事をしていく中で設計上の疑問がふと浮かぶことがある・・・。

建物を支えるための鋼管杭について考えてみる。

設計事務所が設計しているのだから、一現場監督ごときが口をはさむことでもないのだろうが・・。

杭の施工をしている時、鋼管杭を製作されている業者の技術担当者から聞いたことです。

鋼管杭の耐久性は腐食しろを1mmで考えており、設計的には50年の耐久性を有しているらしい。

木造用に使用される鋼管杭も1mmで50年だった。(ネットで二件調べた結果。ただし、木造住宅の法定耐用年数は22年。)

木造住宅と比べて、法定耐用年数が倍以上ある鉄筋コンクリート造の建物にもかかわらず、鋼管杭の耐久性が木造と同じ50年では、ダメなんじゃないの?なんて考えてしまうのです。

鉄筋コンクリート造の建物なんて65年以上の寿命があるわけなのに、それを支える杭が50年で良いわけないじゃろ!

建物がまだまだ大丈夫なのに、鋼管杭がさきにだめになっちゃうの?

設計事務所が杭メーカーに設計依頼したものが、そのまま設計図にコピペされているのだろう・・・。

杭メーカーが設計したもんなので大丈夫じゃろ的なもので、とりあえず、確認申請上の構造的なことクリアすればよいのでしょう。

お施主さんはほぼ100%こんなこと知りません。

鋼管杭も50年でダメになることはないのでしょうが、おいどんが建物のオーナーならば、多少金額がアップしても1.5mm、75年の耐久性は欲しいですね。

 

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人間も建物も土台になる部分が

しっかりしてなくてはダメだと

思い知らされる

たたかう現場監督