うつろ~リボーン
家のプランニングを考えるとき、その家がそこに住まわれる人達にとって、幸せ溢れるよき器であるように切に願う。
プランしていく中で、住む人の希望をできうる限りかなえられるように検討を重ねる。
全てをかなえることは難しくても、喜んでもらえるプランが出来上がると、こちらもうれしいものです。
仕事柄、住人が夜逃げしたような住宅のリフォームを依頼されることがある。
片づけなどされていなくて、家族の写真や、小さな子供のおもちゃなど残されて居ようものならもういけない。
こころの中にぽっかりと穴が開いたような気分になってとてもやるせない。
体から力が抜けていく感じがしてくるのです。
住まわれていた方たちの生活を詮索するわけではないのですけど・・・。
この家にもかつては、微笑みあふれる生活があったのだろうと勝手に考えてしまうのです。
住む人がいなくなり、放置されたままのこの家。
建ったばかりの頃は、夢や希望で満ち溢れていたはずなのに・・・
このままさみしい最期を迎えてほしくないのです。
一生の中で最大の買い物と言ってもよい家。
リフォームを進める中で、新たに生まれ変わっていくこの家が、末永く幸せ溢れる器であってほしいとしみじみ思うのです。
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建築は住宅に始まり、住宅に終わる。
と勝手に決めつける。
たたかう現場監督