図面と納まり
まさかこんな時代が来るとは・・・・
おいどんが働き始めたころは、図面は当然手書き。
まさか、CADで図面を書くようになろうとは思ってもいなかった。
現場監督さんは設計図を見て、施工図を書いていきます。
最近は施工図屋さん(外注)に任せることが多くなってきましたが・・・
構造、電気設備、給排水設備の条件を満たし、意匠図に沿って作っていきます。
図面を見ながら施工してくれる業者の人が、理解しやすいよう心掛けることはとても大切です。
通り芯や間仕切り芯など,、現場で計算することがないように(現場で計算すると慌てたりして、計算ミスが発生しやすい。)、また、納まり上 確保しなければいけない有効寸法の記載などをわかりやすく記入。
そうすることによって、間違いを減らせるとともに、図面がわからんと業者に呼ばれる時間も減って、現場はスムーズに進んでいくようになります。
図面を書く時には、納まりを考える必要があります。
例えば、幅2400mmのキッチンを据え付けるとき、壁の芯々寸法をいくらにするかというと。
キッチン幅2400mm+壁下地65mm+プラスターボード12.5mm*2枚+シーリング7.5mm*2=2505mmになります。
ぎりぎりの寸法だと、施工誤差が発生した場合に、キッチンが据え付けられなく可能性があります。
建築って、ほとんど足し算や引き算のみ。
数学というよりも算数ができれば、「全然OKだな.。」なんて、時々思います。
ただそれがたくさんあるので間違っちゃう。
納まりは業者やメーカー任せでなく、このようにした方が雨が入りにくいとか、こうした方がメンテナンスしやすいなど、ディテールを検討することはとっても大事です。
PS
図面手書きの時代。
建築士の二次試験の図面は、設計事務所にお勤めの方のスピードが、半端なくすごかった記憶が残っています。
おいどんたち現場監督に比べて、図面を書く量が圧倒的に多かったからです。
CADの時代になってからは、その優位性はなくなりました。
(プランをたてるスピードはいまだ健在か・・・・)
今現在も、図面の試験は手書きである為、受験生は手書きの練習をする必要があるのです。
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しつこく、詳細図(ディテール)をかけと言われ、何度も徹夜したが、
今はとても感謝している たたかう現場